大きくなった子供達との写真には、優しそうな”お父さん”の顔をした親友が写っていた。
近々、自分のクリニックをオープンする、との大ニュースも手紙と一緒に届いた。
とっても嬉しかった、、、
アメリカに来て10年、、、
友達がいないわけではない
日本人以外とも気さくに話せるようになった
週末にはホームパーティーにも頻繁に誘われる
周囲の人からも大切にされ、居心地が悪いわけでもない
それでも、だんだん”人嫌い”になっていた自分に気づくようになった
寂しくないといえば嘘になる
昔の友人に電話してバカ話でもしたいなあ、と思うこともあった
”もう自分のことは分かってもらえないんじゃないか?”と思って、連絡できなくなっていた
アメリカで頑張ってここまできた、という自負があった
日本では想像できないほどの屈辱と苦労を乗り越えてきた、という想いがあった
それを友人に理解してもらえず、否定されるのが何よりも怖かった
手紙をもらった大学時代の親友に、自分から連絡してみた
みんなに会いたいなあ、と素直に思った
”やっとここまで来たんだね”、と偉大なる妻がとっても嬉しそうに言ってくれた
いつかみんなで、昔みたいにお花見したいなあ、、、
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大学時代の親友の亮輔が送ってくれた東京の満開の桜 |